看護師新人たちが初めて迎える「夜勤」は、試練でもあり看護を改めて実感する勤務です。日中は気づくことが出来なかった患者さんのことや、ケアについてなど様々な面について気づくきっかけとなったり、夜勤を通して見えることは沢山あります。
一方でプラス要素だけではなく、新人看護師にとっては「患者さんが急変してしまったら、どうしよう」、「ちゃんと起きていられるか不安」など、緊張感や不安感を抱く人も多いです。看護師にとって避けては通れない「夜勤」ですが、事前に気持ちに対しても仕事に対しても、準備をしておくことは必要です。また「不安な気持ちを持たず、己の能力と責任を認識して、自覚する」や「質の高い看護を行うために、看護師自身の心も体も保持することに努める」といったことが、日本看護協会の「看護師の倫理綱領」に記載されています。不安な気持ちをそのままにせず、まずは身近な先輩看護師にアドバイスを求めたり、先輩看護師は初めての夜勤をどう乗り越えたか、など体験を聞くことも大切です。
「夜に働くこと」はいつもと違う生活サイクルを送る、ということですが自分の心身の負担を軽減するために、何かヒントはないか、と考えてみることも対策の一つです。例えば「夜勤前の過ごし方」や「勤務中の過ごし方」、「夜勤後の過ごし方」とわけて考えたり、夜勤前だからといって沢山寝ておこう、と思っても寝だめは出来ません。勤務前に仮眠を取る、普段の生活を安定したものにする、カフェインの取りすぎに注意する、など準備をすることで心身の不安や緊張感は違ってきます。